ラベル

8.14.2020

乾いた音と唇

年々非常に残念な記憶力になっている気がするので、昔読み漁ったたくさんのミステリー小説の物語をほとんど覚えていなかったりします。

そのなかで我孫子武丸 著「探偵映画」という小説の作りがすごく面白く感じていた…というほのかな記憶。



ミステリー映画撮影終盤に監督が失踪してしまった。

映画の結末は監督しか知らず、弱り果てる関係者一同。

残された人間だけで映画を最後まで撮らなければ…

だが撮影を最後まで続けるために必要な結末を誰も知らない。

「ーこの物語の真犯人は誰だ?」

これまで撮影してきた台本や素材を元に

出演者一同による推理合戦が始まる。



…とかそんな感じだったはず。

普通、推理小説の登場人物は、誰かをかばう目的でない限り「私は犯人ではない!」と主張するもの。

ですが、この小説の登場人物たちはオイシイ真犯人役を獲得するため「いかに自分が犯人であるか」を主張し合う様子が面白くて。

ちなみに、オチは全然思い出せません。



何かまた面白い小説でも探してみるか、

それとも読み返してみるか。


(※イラストと小説の内容は全く関係ありません)

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